超小型のUSBメモリーに多く採用されているモノリスタイプのUSBフラッシュメモリーのデータを復旧出来るように、PC-3000FLASH CIRCUIT BOARDを導入しました。
モノリスタイプとは、基板とチップ部品やコントローラーIC、フラッシュメモリーICを樹脂で固めて一つのモジュールにしたものです。(上写真)
このモノリスタイプUSBメモリーの金色になっている接続端子側に基板があります。この基板のコーティング樹脂を紙やすりで剥離すると銅の回路パターンが見えてきます。
実体顕微鏡を使って、16本のジャンパー線を配線すると、メモリーICから直接データを読み出すことが出来るのです。それにしても、この半田付けは半端なく大変です。無言で集中しての作業となります。
フラックスを塗布して、細いパターンにジャンパーを配線しますが、乗せた半田が隣の回路パターンとくっつかないように1本1本気が遠くなる作業です。
16本すべての配線が終わったところです。何度も配線ミスが無いか確認します。
PC-3000FLASHアダプタに接続し、データの解析作業を行います。メモリーチップの型番情報が読み出せればしめたものです。配線ミスが無かったことが分かります。
メモリーICからデータ領域の全てのデータを一旦取り出しして、コントローラーICの情報を使って読み出したデータをエクセルや画像などのファイルデータに復元していきます。
現在対応しているモノリスUSBメモリーのタイプはUSB2.0の30種類のみで、USB3.0のタイプにはまだ対応できていません。早く3.0にも対応すると良いのですが・・・。