imation 折れたUSBメモリーからデータ復旧

Imation USBメモリーですが、折れてUSBコネクターが取れてしまっています。

 

今日のお昼過ぎに速達で広島県から届きました。

 

Imation 折れたUSBメモリー

Imation 折れたUSBメモリー

 

 

到着してすぐに基板を確認しますが、基板上のプリントパターン回路の断線があり、極細ジャンパーにて何とか補修修理。

パソコンに接続するが、認識されない。ランプも何も点灯しない。

テスターで回路の抵抗値を計測するとヒューズが切れている。

 

 

ヒューズを交換して、再度テスターで計測するとどうも抵抗値が低すぎる。

同じImationの同じコントローラの基板があったので、比較すると明らかに違いがある。

USBメモリーのコントローラICの内部でショートがありました。

 

 

そうなると、メモリーICを取り外してデータを復旧するようになります。

現在、メモリーICから直接データを抽出する装置は弊社に無く、USBメモリーの同一基板を用意してメモリーを乗せ換える手法によるデータ復旧を行っております。

 

 

USBメモリーチップ移植作業

USBメモリーチップ移植作業

 

同一のUSBメモリー基板を用意して、メモリーチップを取り外します。

 

USBメモリーからメモリーチップの取り外し

USBメモリーからメモリーチップの取り外し

 

 

 

外したメモリーICを正常な基板にハンダ付けします。

 

 

メモリーチップのハンダ付け

メモリーチップのハンダ付け

 

このメモリーICは、TSOP-48というもので、端子が48本あります。ハンダ付けは細かい作業ですが、毎日数回作業していますので、もう慣れたものです。

 

USBメモリーが認識してデータ救出成功

USBメモリーが認識してデータ救出成功

 

今回のメモリーは無事データが復旧できました。

 

 

毎回必ず同じ基板があるわけでも無く、同じUSBメモリーを海外から調達したり、お客様から送付していただいたりと修理用パーツの入手に苦労しています。

 

 

今週とうとう、USBフラッシュメモリーの高度解析復旧装置を発注しました。1週間ほどで導入の予定です。これで、今までメモリーICの深刻な物理損傷や、論理構造の損傷などでデータが出せなかったものが出せるようになり、データ復旧率がさらに向上します。

 

ご期待ください。