USB2.0のフラッシュメモリーで、Microdia Flash-Key Vogue 8.0GBというものです。
テスターで、端子の抵抗値を測定しますが、異常はありません。とりあえずパソコンに接続して動作チェックです。
赤いLEDランプが点灯しますが、パソコンに認識されません。
かなり厄介な修理となりそうです。
分解して内部を確認すると、シリコン系の接着剤でコントローラICとメモリーICの部分を接着しており、無理に力を入れるとICが基盤からはがれてしまうような構造になっていました。分解の際は要注意です。
顕微鏡でじっくり確認しますが、目視では異常が見当たりません。
そういう時は、一つずつ部品を交換して動作をチェックするしかありません。
まず最初は、水晶発振子を交換してみます。
水晶発振子は、USBメモリーの半数くらいの基板に搭載されていますが、どれも同じ12KHzの発振子です。
交換して、パソコンに接続すると、さっきまで赤いLEDランプが点灯したままになっていたのに、今度は点滅します。
おっ!ドライバが読み込まれたぞ!
マイコンピュータにドライブが認識されて、データを読み出すことが出来ました。
100%データが復元できたので良かったです。
試しに、四角いタイプの水晶発振子を取り付けてみた。
こちらの水晶発振子でもやはり動作した。形が違っても発振周波数は同じだから動いて当たり前か。
今日は、SONY、BUFFALO、MICRODIA、IODATAと4本修理したのですが、3勝1敗という成功率でした。時々駄目なものがあります・・・。