毎月1本程度ですが、CADソフトなどを起動するためのUSBソフトウェアキー(USBドングル)が認識されなくなったと、修理の依頼を受けます。
佐川の宅配便にて送られてきた今回のUSBドングルは、外側ケースが熱で変形していました。
まずはテスターで回路を確認しますと、電気的に抵抗値が大きくなっています。
内部を開けて確認すると、基板が焼けたような匂いがして、黒く変色していました。
チップ部品が一つ壊れています。
もちろんこのままでは認識するはずもありません。
基板は両面基板になっていますが、多層基板では無さそうです。焦げている部分を取り除き、基板を少し削り取り残りの回路が壊れていないか、弊社のドナー基板と抵抗値を比較して確認したところ、異常はありませんでした。
焦げたチップ部品を交換し、パソコンに接続して動作確認をしてみます。
デバイスマネージャーで確認すると、SafeNet USB SuperPro/UltraPro として無事認識されました。
外側を熱収縮チューブで絶縁して、ごく短いUSBの延長ケーブルを同封してのご返送となりました。
USBの延長ケーブルを使うことで、コネクタ部分に無理な力が直接かからないので、壊れにくくなると思います。
CADのソフトも無事に動いてお客様にも喜ばれました。