うっかり、PCごと机の上からカーペットの床へ落としてしまったというUSBフラッシュメモリーのデータ復旧修理の依頼がありました。
昨日、山梨県から修理依頼のお電話があり、今日の午前中には速達で到着しました。
USBコネクタはしっかり付いていますが、かなり折れ曲がったようです。
USB端子の抵抗値を計測すると内部で断線しているようです。
分解して内部を確認します。
基板を確認すると、チップ部品やコントローラIC、フラッシュメモリーICには破損がなさそうです。USB端子の半田もしっかりついています。
しかし、テスターで回路を確認すると、USBのGND端子とVCC-5V端子の両方とも断線しています。
基板の回路パターンが割れて断線している不具合のようです。
今回のUSBメモリーは、GREEN HOUSE製のGH-UFD2GRです。通常、USBフラッシュメモリーの基板の厚みは0.9~1.0mm程度あるのですが、この機種は0.6mmと少々薄いようです。コネクタが破損する前に基板側が折れて断線してしまったようです。
基板を実体顕微鏡で確認すると、基板がバキッと折れてヒビが入っている断線部分がみつかりました。
断線している部分を修復しているところです。
断線を修復して、お手製の修理ジグを使ってテスターで抵抗値を確認し、回路に異常が無いことを確認できました。
パソコンに接続してデータを読み出します。
新しいUSBメモリーにデータを全て移動して、無事に修理は完了できました。