USBメモリーが折れ曲がって・・・コントローラーICが浮いています

本日の復旧3本目

データ復旧のご依頼で到着したUSBメモリーですが、折れ曲ってしまったというメモリーです。

 

通常折れ曲がってしまったUSBメモリーの場合95%以上復旧が出来ています。

 

まず、ほとんどの場合復旧が可能なのですが、最近多くなってきたのが折れ曲がった時にコントローラーICという部品が壊れてしまう症状です。

 

 

 

 

 

見た感じ、どこも異常が無いように見えますが、実体顕微鏡で確認してみると・・・。

 

 

 

 

 

 

コントローラーICという正方形のIC(Silicon Motion社製 SM3267L)の外周部分にあるランドと呼ばれるはんだ付け部分が基板から浮き上がって回路が断線しています。ざっと見渡して断線個所が10か所以上あり、ICの裏面にも回路があるので、外周部分のはんだ付けだけでは直りません。

 

ところどころはんだが割れてICから外れている部分もあります。

 

 

 

この状況では、データは読めません。

そして、このまま通電してしまうと変なところだけ電圧が供給されてデータが壊れる可能性もあります。

 

 

 

今回のUSBメモリーは、フラッシュメモリーIC(SanDisk社製SDTNRCAMA-008G)という8GBのデータが保存出来る長方形の黒いICが2枚搭載されていて、合計16GBになっています。

このフラッシュメモリーICを見ると破損は無いようです。

 

 

この状況を確認し、まずはお客様に状況を説明し、お見積金額をご連絡します。

17,280円で直る場合は、連絡もせずにいきなり復旧してデータが取り出せれば、完了のご連絡となるわけですが、さすがに重度の障害の場合は、金額によってはお客様ご判断でキャンセルもありますので、着手前にお見積の連絡を致します。

 

 

まだ、電話がつながらないので、作業は一旦中断です。

 

 

恐らくデータは100%復旧できますけど・・・。ご予算もありますから。